凡天太郎は今から60年前、いち早く”ファッションとしてのタトゥー”を提唱し、刺青を日本のポップカルチャーの1つとして捉え、その魅力を生涯にわたり幅広く伝え続けた、革命的な存在です。彫師として活躍するかたわら、凡天太郎があらゆる作品で描き、発信してきた、昭和のアヴァンギャルドな匂いがプンプンとするサイケデリックなタトゥーファッションは、21世紀の現代においても色褪せることなく輝きを放っています。
凡天太郎(ぼんてん たろう)1929-2008
刺青、マンガ、劇画、絵画、小説、映画、演劇、俳優、演歌歌手、ファッションデザイナーとマルチな才人ぶりを発揮し、戦後昭和の日本を駆け抜けた異端児。劇画の代表作に実写映画化された『混血児リカ』『猪の鹿お蝶』など。